ブシャー!パナマ運河なっしー!

熱帯。もちろん高温多湿。山ガール御用達UVカット長袖もギブアップな強烈紫外線。
全ての定例アクティビティ&イベント(ラジオ体操とか社交ダンス教室とかクラフト教室とか)がお休みとなり、
デッキではクルーが冷たいお絞りを、寿司バーのお兄ちゃんが鉢巻姿でフルーツやミニトマトの串を配りまくる、そんな旅の後半のクライマックス(ということで後程キャプテン署名の渡航証明書をくれた)パナマ運河の日がやって参りました!

★6月17日(月)コスタリカを目指す終日航海日二日目。
早起きではアクティブシニアの諸先輩には勝てませんわね。わたくしが甘かったんざます。
日の出くらいにパイロット(水先案内人)が乗船してくるという話だったので、じゃあそのくらいに起きれば船首特等席は確保できるだろうと思ってたんですが、大きな間違いでした。すでに最前列や高い位置は埋め尽くされており。仕方がないので小柄なお年寄りの後ろにお邪魔したり、立ち入り禁止場所を囲む柵の上によじ登ったり(諸先輩方は足場の悪いところには来ない)、操舵室から流れる運河解説に従って移動される方々の逆を張ったり、とにかく一日中走り回りました。
お嬢様は何をしていたかというと、寝てました。ええ。昨夜、単行本一冊夜更かしして読んでいたから。都会は好きだけど、こういう場所に興味はないんだそうです。うっきー!

カリブ海側のパナマ運河渡航拠点のコロン港を日の出くらいに出て向かいます。
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100%雨の予報は何だったのかという晴天。まあ、降るか降らないかであり、実際午後にはスコールも来たから正解だったんですけど。
運河の入り口に新しく建設中の橋の向こう、右側昔からの運河、左が新しい運河で、サン・プリンセス号は右側を行きます。この橋の名前は『アトランティックブリッジ』。今月には開通予定とのこと。まだグーグルマップにも載ってませんよー。
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昔からの運河は2レーン。ちょうど太平洋側から来た船が渡り終えて出てくるとこでした。
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その背後、つまりサン・プリンセス号の正面。右側:黄色煙突が太平洋側から出てくる船、左側:緑の船が登っていく船です。パナマ運河は最高地点が海抜26mで、閘門を3つずつ使って上り下りします。詳しい仕組みはウィキとか見てくださいね。
上りの緑の船が、黄色煙突より高い位置にあるの分かるといいな。
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昔からの運河レーンは水門が観音開き式。それが開いて船が出ようとしてます。
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黄色煙突は出て、左側緑の船は、三つ目のプールにいます。
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サン・プリンセス号は、緑の船に続いて左側のレーンを使います。

サン・プリンセス号が一つ目のプールに入る前、扉が閉まってるうちに車を通します。人は扉の上を歩きます。
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その道がまず開いて、、、
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おっさん(失礼!)の頭が邪魔してますが、水門が開いていきます。
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水路の両側にはスイスの電車のような歯車を噛むタイプの線路があります。これは、船が水路を自走せず、ロコモーションという電車で引っ張ってもらう方式だからです。
次の写真が、後ろの船がタグボートに押され、ロコと縄で繋がれてるとこです。この縄は、船が水路に入る時に手漕ぎボートで近づいた人の手で渡されます。雨の日でも同様。
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これは隣の下りレーンの中国の船。先頭部分を左右2台のロコが引っ張っています。
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こちらも隣の下りレーンの船の後部ですが、前部だけでなく後部も両側でロコが引っ張っています。
計4台のロコが、狭い水路を壁にぶつからないようにバランスをとって進めていきます。水路がぎりぎりの幅なので、ぶつからないように調整する神業。ロコは、日本製だそうです。
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船がプールに入りきると、後ろで扉が閉まって注水され、水位があがります。
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閉まるとまた車が通ります。次の船が近づいてきてます。
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ちょっと分かりにくいですが、上り下りの水路で水位が違います。
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水位が次のプールと同じになったら、前方の扉が開いて船が進んでいきます。
以上を三回繰り返して、最高海抜26mのガトゥン湖に出ます。
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ここから湖を進みます。島や入り江が多くて松島みたいですが、真水です。
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途中、スコールが前方からやってきて、かなり降りました。今度は高度を下げていく次の閘門、ペドロミゲール閘門の手前にかかっているセンチュリー橋が雨でもやってかすかにしか見えません。
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このセンチュリー橋のあたりが、パナマ運河開発で最も難工事だった場所だそうです。今でも両技師に段々に刻まれた壁が見られます。
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雨が上がってきて、橋が見えてきました。橋の左側に見えるのが『黄金の丘』。
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あまりの難工事だったので、「君たちが頑張って掘って金が出てきたら、そっくりあげるよ」と言って労働者のモチベーションを上げたことから名前が付いたんだそうです。
そんなつり橋を潜り抜けます。
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前方にペドロミゲール閘門。ここでは、左側が昔からの運河、右側が新しい運河。サン・プリンセス号は左側へ。

前半で書きましたが、ロコと結ぶ綱をかけるには、手漕ぎボートで船に近づいて、人の手で行います。小さいボートがロコ基地からやってきました。
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隣の新しい運河を、川崎汽船のケミカル船が進んでいきます。赤い煙突にKの文字。
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ロコに引かれて水路を進みます。狭いです。
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後部で水門が閉まると、今度は水位が下がります。ここでは9m。2枚の写真で壁と水位を見比べてください。
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水位が下がるので、線路もロコも目の高さ。
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壁には手を伸ばせば届きそう。
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新運河は、水位調整を行うのがかなり先のほうなので、船の位置がまだ高いです。
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昔からの運河は、下りはこのペドロミゲール閘門で1段階、次のミラフローレス閘門で2段階の計三回で下っていきます。
ミラフローレス閘門に入った時、船が壁をこすってギュルギュルと音が響いてました。水路の幅32m、船の幅32mなんだもの(@@)
カリブ海に来てからカモメがいなくて、この辺では茶色いペリカン?鵜?が飛び回ってます。
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パナマ運河見学ツアーというのも沢山あって、河の脇には展望ビルが建ってます。運河は重要な観光資源。
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ロシアのフリゲート艦アドミラルボルシコフともすれ違いました。国際運河だから民間も軍艦も通ります。若い兵隊さんが手を振って怒られてました(笑)戦艦もロコに引かれて進みます。
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最後、アメリカズ橋を通過すれば太平洋です!
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はい、太平洋、どーん!べたなぎ!!
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左後方にパナマの街が見えました。ニューヨーク みたい!なんといってもパナマ文書、金(融)の国!ピカピカ!
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その夜は、パナマ沖のタホギヤ島の近くで給油停泊。
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そしてこれが証明書です。
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以上、長くなりましたが、まじめなパナマ運河渡航記でした。
ところで、翌日の終日航海日には船ならではの事件ですよ!乞うご期待。

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